お外でひかり電話 第16章 “Inside Out” 内向きDNSの設定
内向的DNS
ところでスマホを子機として使うにあたっては、今回の設定を最後までやると必然的に家でのwifi網で電話着信ができなくなってしまう。
それは名前解決の問題であり、実験段階では、Zoiperにwifi用の設定とLTE網用の設定の2つを作って切り替えながらやっていたんだ。
でも、実際には面倒で。
朝、出勤して夜帰ってくるなら日課としてできるかもしれないんだけど。
それじゃ、まるでサラリーマンみたいだし。
日に2度3度、家と客先とを行き来することも普通にあるし。
だから、切り替えが必要なシステムだったら役に立たないのです。
SIPフォンは他にも
CSipSimple(無料アプリ)
Acrobits Softphone(有料アプリ)
などを試してみたんだけども。
音質の面から語られることも多い比較対象なんだけど、こと家と外との出入りに関して自動的に切り替えてくれるのはZoiperだけなんです。
他の2つは手動で切り替えなきゃならない。
これから設定する簡易DNSサーバーを立てても、実は解決しなかったんです(何でだろ?)。
Zipperだけが、そこのところをクリアしたのです。
ちなみにバッテリーの減りも昔ほどでは無いので実用には十分だと思いますよ。
内向きDNSの設定
RaspberryPiでは、迷うこと無く
dnsmasq
を使う。
# apt-get-update
の後に
#apt-get install dnsmasq
設定は以下のファイル。
# nano /etc/hosts
例えば自分が使えるDDNS名がsample.comならば最下行に追加する形で以下の様に記述しておく。
192.168.1.2 sample.com
たった1行でよいのです。
/etc/resolv.confも設定ファイルだけど、通常はデフォルトの内容で問題無いようです。
# service dnsmasq start
で起動。
意外に優秀なWZR-450HP
最後に一番重要な設定であり、実はBUFFALOのWZR-450HPの優れているところ。
ルータに、家庭内DNSのIPアドレスはここですよ、と教えてあげることによってあらゆるwifi機器(DHCPクライアント)にそのことを伝達してくれる仕組みがあるのです。
PR-S300SEにこの機能があるんならそれ1台だけで済ませる方法もあるんだけど。
IPV6で設定しなきゃいけないみたいなので、今回はパスです(最高ではない、パスです)。
WEB設定画面より
Internet/LAN → LAN
で、その中の
DHCPサーバー設定[拡張設定]の「拡張設定」欄、「表示する」にチェックをつけるとその下に設定画面がでてくる。
そこの
DNSサーバーの通知欄で「指定したIPアドレス」のプライマリーに、RaspberryPiのIPアドレスである
192.168.1.2
を入力する。
セカンダリーには、万が一のためにプロバイダのDNSサーバーアドレスを入れておくと良いかもしれない。
これで保存、もしくはWZR-450HPを再起動するとばっちり!
あとはめでたく子機となり、どこでも海外でも着信も発信もできるようになったスマートフォンをもって、各自それぞれの本業に励むだけだよ!
みんな、お仕事ガンバロー。